溶接構造物の非破壊検査業務に関する事業者認定(社)日本溶接協会のCIW認定事業者として「中立・公正な第三者検査」を行っています。建築主、設計事務所、建設会社を発注者とした第三者検査(受入検査)のみを受託し、鉄骨加工会社からの受注は一切受けていません。
・構造物の安心・安全の確保
・利害関係を持たない客観性のある公正・中立な第三者検査
・常に技術の研鑽を行い安定した技術を提供する専門会社
溶接前に溶接部の組立て精度を検査し確認することで溶接した後の溶接継手の強度の低下の原因となる不良の発生を抑えることができます。受入検査では、限界ゲージを用いた検査を行います。
開先角度
ルート間隔
突合せ溶接部の食い違い
仕口部のずれ
溶接施工において、溶接が施工要領書に記載されている適正な条件で施工されなければ溶接施工後の溶接継手の強度が低下し構造物の強度不足の原因となります。溶接中検査は、溶接入熱(パス間温度)及び溶接条件について検査を行い管理します。
パス間温度(梁突合せ溶接)
パス間温度(柱仕口)
溶接条件(電流・電圧)
溶接材料(パック製品)
溶接材料(リール製品)
溶接施工後の検査には、溶接外表面について行う外観目視検査と、溶接内部に発生する内部欠陥について行う超音波探傷検査があります。
外観検査には、表面に発生する溶接欠陥を検査する外観検査と構造的な不具合を検査する食い違い仕口のずれ検査があります。超音波探傷検査は、専門知識と技量を必要とし、有資格者によって施工されなければなりません。
◆外観検査
T継ぎ手の余盛りの高さ
アンダカット
◆食い違い仕口のずれ検査
突合せ溶接部の食い違い
仕口のずれ
◆超音波探傷検査
超音波探傷検査(梁)
超音波探傷検査(柱)
超音波探傷試験における欠陥の検出例(エアーガウジングによる)
溶接後に溶接入熱による溶接部の強さの低下を確認するための検査として内質検査があります。
内質検査は示温材を用いてその変色域を測定し入熱を確認する方法と溶接部の表面硬さを測定し強さを推定する方法が有ります。
◆示温材変色域検査
変色域の長さを測定(平継手)
◆硬さ試験
携帯型反発式硬度計により表面硬さを測定
(#100以上のグラインダーで研磨が必要)
・換算式を用いて引張り強度を換算
溶接学会:Ts(N/㎟)≒2.5(HvR+25)+100
:Ts(N/㎟)≒1.91HL-289(P型)
Ts(N/㎟):溶接部の推定引張強さ
HvR:反発式硬度計によるビッカース硬さ
HL :反発式硬度計によるリーブ硬さ
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